人間に関することに安定などないことを忘れてはならない。
『成幸の法則2018』11.15
Vol.870
人間に関することに安定などないことを忘れてはならない。それゆえに、繁栄している時には過度の喜びを避け、逆境にある時には過度の落ち込みを避けなさい。
<ソクラテス>
ソクラテスは、紀元前5世紀に活躍した哲学者ですが、その時から現代と何ら変わらぬもの、それが「人間」です。
時代は変わろうとも、人間の本質は普遍のようです。
江戸時代の繁栄を築いた徳川家康もこんな家訓を残し、慢心に対する戒めや人生の無事長久の基を現代にまで伝えています。
『人の一生は重き荷を負いて遠き道を行くが如し、急ぐべからず
不自由を常と思えば不足なし
心に望み起こらば困窮したる時を思い出すべし
堪忍は無事長久の基、怒りは敵と思え
勝つことばかり知りて負くることを知らざれば、害その身に至る
己を責めて人を責むるな
及ばざるは過ぎたるに勝れり』
私たちは安定を求めたがりますが、安定とは一体何なのでしょうか。
例えば、今の生活を支えている収入は、決して一生保証されているものではありません。
何があるかわからないのが、人生なのです。
変化に満ちているものこそが、人生なのです。
「諸行無常」という言葉があるように、
「諸々すべてのものは常ならず、変化し続けていく」
のです。
ですから、多くの人が求める安定は幻です。
少し逆説的ではありますが、「変わり続けること」こそが、実は安定なのかもしれません。
時代の流れをしっかりと感じ取り、常に謙虚に誠実に、そして精一杯生きることで「安定した変化」を手に入れることが出来るのだと思います。
成幸コンシェルジュ
ひとみ幸お
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