時代が変われば当然組織というものも変えねばならない。しかし変え過ぎてはいけない。

『成幸の法則2021』3.22
Vol.1702
時代が変われば当然組織というものも変えねばならない。しかし変え過ぎてはいけない。
<松下幸之助>
「先頭多くして、船山に登る。」という諺があります。
これは、「リードする人が多過ぎるとかえって統率がとれず、意図に反した方向に物事が進んでいく」という意味です。
20世紀型の組織論が崩壊する中で、今の新しい時代にこの諺がクローズアップされているとのこと。
組織がピラミッド型からフラットな繋がりを良しとする現代で、意図をそろえることが難しくなり、ひとつのチームになることが困難になってきているのです。
プロフェッショナルな集団では、あくまで「ひとつ」になることが求められますが、フラットな集団ではそれぞれの思いが尊重され、チームとしての機能が二の次になるのです。
そもそも、チームとしての力を最大化するためには、個々の力を最大化しながら意図をそろえる必要があります。
フラットな組織では、個々の力を伸ばすという観点より、今の力で何ができるかが優先されます。
例えばボランティアがそのいちばん顕著な例です。
出来ることをする。
無理はしない。
期限もない。
目標も必ずしも必要ではない。
さてさて、その環境下で「夢」を語ることは凡そ意味がありません。
そして、一見自然な姿に見えるこの現代型組織の一番のリスクは、社会全体の格差の拡がりを抑えられないことです。
そして、YouTuberに代表される「際立つ個人」以外の「個人」は、「その他」という括りの中で浮上することが出来ず、社会的弱者としての立場のまま人生を送るという未来しか見えなくなるのです。
だからこそ、今、大人になっても夢を持つことの大切さに気づき、チームとしての思いをひとつにするフラットな組織が脚光を浴びています。
自分の周りにその環境が有るか、無いかは、たった一度の人生を「生き甲斐」を持ちながら歩めるかどうかを決める、大きな要因の一つなのです。
成幸コンシェルジュ
ひとみ幸お

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