放てば手に満てり
『成幸の法則2017』2.16
Vol.261
放てば手に満てり
<道元>
「放てば手に満てり」の意味は、あなたが何かに執着していて手放すまいとしているもの(人であり、物であり、他の何かであるかもしれない)を手放したとき、そのものを失うが、他に満ち満ちている何かに気づく、ということだ。
「放つ」=「手放す」とは物事に対する執着を捨てることである。
それによって得られる「大切なもの」は、何ものにもとらわれない自由な境地だ。
人は幼い時から所有するという欲に目覚める。
自分のモノにしたい。
自分のモノを増やしたい。
人に取られたくない。
人にあげたくない。
このような欲は、決して悪いということではないが、執着がすぎると自由な境地からは遠ざかるのである。
道元はどのようにすると真の自由が得られるかを説いた僧侶でもある。
それは、二十一世紀の現代にも通ずる生きる上での真理だ。
しかし、表面だけ繕って、何かを我慢しても真の自由は手に入らない。
過去を手放し、人から評価されることの是も非も手放す。
人は自分独りの世界を堪能して初めて他者への友愛を育てられる。
孤独感に苛まれたり、他者からの評価に心奪われたり、過去の負の体験を自分の不幸のせいにしたりといった囚われを手放すこともとても大切だ
モノが無くとも、幸せに生きることがどんな次元かを感じながら、手放すことを覚えたいものである。
成幸コンシェルジュ
ひとみ幸お
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