知りたくなかった自分を知り、認めたくない自分を認めるのが、自分探しの本質。
『成幸の法則2021』10.4
Vol.1894
知りたくなかった自分を知り、認めたくない自分を認めるのが、自分探しの本質。
<為末大>
素直に日々進化していきたいものです。
若い頃、自分の意見を持つようになると、自分の意見の正しさを証明してくれる人や理論を探す時期があります。
しかし、若い頃というのは往々にして考えが甘いものです。
それなのに、その自分の甘い考えを支持してくれる人というのは、その人の考えも甘いという、そんな循環が生まれます。
時にそれは、傷の舐め合いのようなレベルです。
本当に凄い人というのは、甘い考えを「甘い」と一喝することができる人。
若い人のために壁になってくれる人。
私にもそんな人がいました。
30歳くらいの時、自分自身はもう一端の大人だと思いこんでいた時、正に「甘い」と一喝されたことがあります。
そんな時の対応で人生がほぼ決まるのです。
それは、あくまで自分の正しさを主張し続ける選択が一つ。
そして、その正しさを証明してくれる人が他にいるはずだと、せっかく一喝してくれた人と袂を分かつ選択をする人。
もう一つは、自分が間違えていたと素直に我が身を省みる選択。
そして自分を変えていこうとする決断。
こちらの方が大変な苦しみや痛みを伴うものです。
なぜなら、自分が間違っていたことを
受け入れることが必要だから。
前者は社会であまり通用しない人になっていきますが、後者は社会で大いに通用する人になっていきます。
若い時期に、自分を否定してくれる先輩がいた人はとても幸運なのです。
しかし、若い時期に甘やかされた人や、自分を否定してくれる先輩がいなかった人、またはそのような先輩がいても、そこから逃げてきた人は、それは辛い人生になるのです。
壁になるのもしんどいので、大人たちも、そんな汗をかく人は少なくなったような氣がします。
私が若かりし頃、壁になってくれた人は、今ではメンターだと思っています。
その先輩には感謝しかありません。
素直に日々進化していきたいものです。
成幸コンシェルジュ
ひとみ幸お
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