みんなが譲らなければ争いになり、みんなが譲り合えば和が生まれる。
『成幸の法則2021』10.15
Vol.1905
みんなが譲らなければ争いになり、みんなが譲り合えば和が生まれる。
ただ、和を願うあまりそれぞれが言いたいことも言わず、充分に論議を尽くさずに譲り合うと、先行きに問題が生じる。
<志茂田景樹>
今日のテーマは、「どうぞお先に」。
現代は何かと忙しい人が多いようです。
ゆったりとした時間の経過を感じながら、沈思するひと時を持ちたいものです。
人生は「譲る」ということも大切です。
どうぞお先に。こんな氣持ちで過ごせることがとても大切です。
急いで飛ばしたところで目的地への到着時間は大差ないものです。
また、「終生道を譲るも、百歩を枉(ま)げず」こんな言葉を老子は残しています。
「一生の間、人に道を譲っても、その合計は百歩にも満たない」という意味です。
人に譲ることができないという人は、我先に、ということですから、自分さえよければという人です。
私たち人間には二つの面があります。
能力と人柄です。
人柄とは、人格、人間性のことです。
能力は、測定できるもの。
日本の教育は、その能力だけを高めることに主眼が置かれ、 記憶力、演算能力、理解力、読解力など、そういう方面だけを高めてきました。
一方、人柄や人間性、人格というのは、測定の方法がないですから教育の中で疎かにされてきたのです。
それが現在の日本です。
経済の格差はクローズアップされていますから、若い人たちも何とかしないとと、動いているようです。
しかし、人としての在り方に関しては、なかなか学ぶ場所がありませんから、それではハンドルのない車に乗って人生を旅するようなものです。
自分を磨く。
自律する。
そして、真に自立する。
人生を楽しめるかどうかは、我が道を歩むための体力ならぬ「心力」を高めることは欠かせません。
車を運転していても、電車に乗っていても「どうぞお先に」です。
人生もまた同じ。
競走ではありませんから。
自分のペースで、目指すゴール(目標)に向かってしっかりと歩き続けましょう。
誰かが後ろから抜かしてきても、前から来た人とぶつかりそうになっても、「どうぞお先に」です。
悠々と我が道を歩みましょう。
成幸コンシェルジュ
ひとみ幸お
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