むずかしいことに取り組み、いろいろ工夫をする。没我というのか、頭の中がカラッポになる。無心になる。この時間が何にもまして楽しいと、僕は思っている。
『成幸の法則2021』12.7
Vol.1958
むずかしいことに取り組み、いろいろ工夫をする。没我というのか、頭の中がカラッポになる。無心になる。この時間が何にもまして楽しいと、僕は思っている。
<本田宗一郎>
「無心」の働きと言う言葉があります。
これは、「無欲」の働きのことです。
何の打算も計算も無く、何かのために誰かのために、ひたすら汗をかく。
結果として、そんなときこそが人生を変える、大きな転機になったりするものです。
しかし、この「無心」の境地にはなかなかなれるものではありません。
その高みの境地に登るために、先ずは自分の喜びのためにエネルギーが迸る(ほとばしる)くらいに動いてみてください。
その体験は、いずれ「無心」の働きに
繋がる事になるはずです。
そして、そんな境地に至った人を、人生の達人というのです。
心理学においては、この「無心」の境地を、「フロー体験」と言います。
それは、自分自身の「心理的エネルギー」が、100%、今取り組んでいる対象へと注がれている状態です。
「フロー」は、自分の能力に対して適切な難易度のものに取り組んでいる時に現れます。
難しすぎず、簡単すぎず、この「適度な」という状態の見極めができると、物事の上達は早いのです。
さらに、フローを生み出すためには、対象への「自己統制感」があることが
必要です。
この「自己統制感」とは、「やれる」「きっとできる」という信念が芽生えた状態です。
ここに導くことができる人が、優れた指導者と言えます。
この状態にある間、人は時間の流れを忘れ、ひたすらそのことに没頭し、得も言われぬ高揚感に包まれます。
なぜ「フロー」が幸福感につながるかと言うと、これによって自分自身の「複雑性」が増し、それが成長につながるからです。
「フロー」を体験しているとき、人は自分自身の能力を最大限に発揮しています。
それは、自分にとって最も心理的エネルギーを発揮して取り組んでいる状態。
そのプロセスを通して、自分の能力そのものと、より複雑なものに取り組む力が向上します。
この繰り返しを行うことによって、自分が成長していき、それが積み上がっていくというわけです。
闇雲に行動することなく、「無心」で「自己統制感」をもって幸動することが、成幸への王道です。
成幸コンシェルジュ
ひとみ幸お
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