たくさん持っている人が豊かなのではなく、たくさん与える人が豊かなのだ。

『成幸の法則2022』3.22
Vol.2063
たくさん持っている人が豊かなのではなく、たくさん与える人が豊かなのだ。
<エーリッヒ・フロム>
「誰かの役に立つ」
とてもやり甲斐のある幸動です。
科学的なエビデンスも取れていて、「役に立った」と満足感を得ることで、オキシトシンやセロトニンといった「幸せホルモン」が分泌され、メンタルリスクを和らげます。
「誰かの役に立つ」ということは、「与える」という、ギバーの在り方です。
しかし、その立ち位置に不慣れだと、「誰かに何かを与えたいけれど先立つものがない」
「誰かに何かを与えられるほど、いまの自分には金銭的な余裕がない」
など、金銭的な力と結びつけて考えてしまうものです。
 
「与える」のには、お金が必要とは限りません。 
 
笑顔を与える。
やさしいまなざしで相手を見つめる。
 
自分の時間を使ってお手伝いをする。
何でもいいのです。
自分が持っているものを分かち愛うという意識が大切です。
損得で考える習慣も、是非変えたいところです。
「損」というのは、奪われる、減る、マイナス、といったイメージで捉える人がほとんどだからです。
与えることで「損」をすると思う人も大勢いるのが現実です。
そして、
「せっかく○○をしてあげたのに、何もしてくれない」と見返りを求めてしまう。
これでは、「与える」という幸動にはなっていませんね。
「人に施して思わず」
「人から施さるれば忘れず」
です。
車が割り込んできたとき、「お先にどうぞ」と思える余裕。
 
面倒なことなどを頼まれたとき、「はい」とにこやかに受けられる懐の深さ。
自分ばかり損な役回りが来たと思っても、ニッコリ笑って「わかりました」と言える度量。
一見「損」しているようですが、そんな姿勢を貫くことも「与える」という在り方に繋がります。
「与える」ことは陽ですが、「損する」ことは陰です。
陰と陽は表裏一体。
陰のパワーは目立ちませんが、実は、損することは、与えることと同じくらいのパワーがあるのです。
 
自分が損することで、相手にその分を与えることになるからです。
成幸コンシェルジュ
ひとみ幸お

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