人は能力だけではこの世に立つことはできない。

『成幸の法則2019』8.22
Vol.1150
人は能力だけではこの世に立つことはできない。 たとえ、立身しても、機械と同様だ。 人は能力と共に徳を持つことが必要である。
<野口英世>
成幸のためには、徳を積むことが大切です。
私たちはコミュニティを作って生きていますが、その絆の根本は信頼です。
生きていく中で徳を積むとは、善行を行うということです。
そして、徳の中でもっとも尊いのは陰徳と呼ばれる、人知れず行う善行のこと。
陰徳を積むことは、天に貯金をしていると思えば良いのです。
この貯金の残高が、信頼という形で現れます。
陰徳を積んだ結果は、めぐりめぐってわが身に返ってくることに成ります。
人に何かしてもその見返りを期待したり、受け取ったりすると、それは陰徳にはなりません。
慈善事業に寄付しても、自分の名前を公表すれば、陰徳にはなりません。
人知れず、礼を受け取らずに、善い行いをすることが陰徳となり大きな徳を積むことになるそうです。
その意味で、徳とは一言で言うと幸福感の源であり、自分を満たしてくれるものになるということです。
陰徳以外にこんな表現もあります。
それは、上座行(じょうざぎょう)と下座行(げざぎょう)。
上座行は、自分が導く立場で人に教える行い全般を言います。
コンサルタント、コーチ、学校の先生、もしくは組織の中で管理職の立場の人などは、仕事自体がほぼ上座行ということになりますし、子育ても当てはまります。
勉強したこと、学んだことは自分だけのものにせずに、他の人のために役立てたりシェアすることが、徳積みなのです。
一方、下座行は地味に一人で行う鍛錬に当たります。
仕事のための鍛錬や基礎練習、スキル磨き、掃除なども下座行です。
たとえば、プロのスポーツ選手はオフの時にも、地道にトレーニングをしたり、節制して自分を整えたりしますが、この日々修行をする…という感じのものが下座行です。
徳積貯金の残高が成幸への支度金になるとしたら、しっかりと貯金をしたいものですね。
成幸コンシェルジュ
ひとみ幸お

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