守、破、離
『成幸の法則2021』5.30
Vol.1771
守、破、離
<千利休>
下積みも役割分担です。
常に、何処かの組織で何かを始めたら、それが下積みの始まりです。
リーダー的なポジションではない人は、特に顔晴っていただきたいと思います。
目立ちはしなくても、その下積みをやり通すことで必ず仕事のスキルだけでなく、人間としての力が身につくと思うから。
そして、きっと「志事」と出逢うことができると思います。
下積みとは、守破離の「守」の時期です。昭和の時代でしたら、例えば料理の世界ではずっと皿洗いをしながら、見て覚える、残ったスープを指で舐めて舌で覚える、などといった厳しさをイメージしますが、今の時代は違います。
役割分担として、できることをしながら、「型」を学び身につける時代が、「下積み=守」の時期なのです。
そして、力が着いてきたら自分らしさ、即ちオリジナリティを出す「破」のステージに進むのです。
ここで大切なことは、わかった「つもり」に陥らないこと。謙虚に学び続け、「私らしさ」を並行して考え続ける事で、いずれ素晴らしい「自分」の領域が見えてきます。
結果を出し続けるという「踏ん張り」も大切。氣を抜かないこと。氣が抜けないようにするにはどうしたらいいかを習得する時期です。
そして、いよいよ「離」のステージに上がります。
それは、旅役者でいえば、自分の一座の旗揚げです。
同じ「志」を持ち、その夢神輿を担ぐ仲間を集め、共に未来を創るのです。
「離」とは即ち「1人立ち」です。
自分自身が良きお手本となるよう、自らを律しながら、次の世代の担い手を育てるという大きな役割を背負います。
世の中が猛スピードでいくら進化しようと、歌舞伎の世界などに代表される、「日本らしさ」は脈々と受け継がれ、綿々と続いていくのです。
そこには、互いを慮り(おもんばかり)、尊重し、愛し合い、常に感謝を根源に据え未来を創る、そんな世界が広がります。
そんな大きな視点で共に歩みたいものです。
成幸コンシェルジュ
ひとみ幸お
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