消費者と直接接する流通業では、日々のミクロの出来事の奥に本質的な変化を探り、マクロの潮流をとらえていく。

『成幸の法則2021』9.26
Vol.1886
消費者と直接接する流通業では、日々のミクロの出来事の奥に本質的な変化を探り、マクロの潮流をとらえていく。
<鈴木敏文>
「土の時代」にかなり信頼性の高かった、繁盛の法則「4つのP」があります。
それは、
「Product (製品)」
「Price (価格)」
「Place (立地)」
「Promotion (販売促進)」の4Pについて、差別性を創り出すことでした。
時代が変わり「風の時代」に入った今、その法則自体も変化を余儀なくされています。
例えば現在、Productに関して私たちが求めているものは、物語性の豊かな製品です。
それを、Story-rich Productと呼びます。
 
今後ますます、Product(製品)をヒットさせるためには 、story-rich (豊かな物語性)の重要性が増していくでしょう。
次のPは、Price⇒Philosophy (哲学・理念)です。
私たちは、単に「安さ」だけを求めているのではありません。
製品の中に納得できる Philosophy(哲学・理念)を見出すことができれば、Price (価格)は二の次になります。
その証拠に「共感」「応援」「感動」という言葉を冠した消費意識・スタイルが広がっています。
クラウドファンディングでも、正に「共感」「応援」「感動」が私たちの幸動の引き金になっています。
そして、次はPersonality (個性・人柄)です。
IT技術の発達により、多くの情報があふれ、その中から、自分にとってベストな情報を見つけることは非常に困難さを増しています。
このとき、私たちが頼りにするのは、信頼のおける人からの情報です。
それは家族かもしれないし、知り合いの人かもしれません。
今後ますます、Personalityが重要視される時代になるでしょう。
最後にPromise (約束・絆)。
私たちはスマホひとつでほとんどの商品を購入できる時代です。
立地の良さが繁盛に繋がる時代は去りました。
どんなに辺鄙(へんぴ)な立地にあろうと、商圏を超えて多くの顧客が訪れる繁盛店はいくつもあります。
 
このとき顧客が求めているのは、そこを訪れれば必ず叶えられる Promise (約束・絆)なのです。
流通に関わる志事をしている方は、今日記した観点を意識して、新たな戦略を組み立てることが賢明でしょう。
成幸コンシェルジュ
ひとみ幸お

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