本当の愛は、もはや何一つ見返りを望まないところに始まるのだ。
『成幸の法則2021』12.26
Vol.1977
本当の愛は、もはや何一つ見返りを望まないところに始まるのだ。
<サン・テグジュペリ>
「愛すること」と、「愛されること」は、一対のようにも思えますが、自分の立ち位置や在り方がどちらに依るかで、人生の質が180度変わります。
例えば、ノーベル平和賞を受賞されるような人や、マザーテレサのような人は、「愛すること」が生き方そのものでしょう。
しかし私たち凡人は、「愛されること」を望み、それを生き方の軸にしてしまうのです。
だから争いごとも絶えません。
「愛すること」の素晴らしさや、尊さを感じられる人生が成幸人生の基本です。
「愛されること」を望むことが、決していけないことなのではありません。
しかし、その次元は赤ん坊が「基本的信頼感」を身につける過程が強く残ってしまっている次元なのです。
どういうことかと言いますと、赤ん坊は、言葉が話せないので、不快なことがあると、大きな声で泣いて親を呼びます。
すると、親がすぐに飛んできて、ミルクをくれたり、オムツを替えたりしてくれます。
自分は愛され、守られている。人を信頼してもよい。人生はまんざら捨てたものじゃない。こんなふうに思えるようになるのです。
この「基本的信頼感」がないと、人を信頼して、愛することが難しくなります。
この生まれてから間もない頃の親との関わりが、人生を大きく左右するくらいの影響力があるのです。
人は自分が愛されて初めて、他者を愛することができるようになります。
人に冷たくする人を責める前に、その人自身が愛を受けてきたかどうかを考えることが必要です。
愛されている実感を持っている人は、こころの安定、安心感を持つことができます。
そして、だからこそ、人生にチャレンジすることもできるのです。
人の喜びが自分の喜びとなる人生は、とても豊かな人生です。
相手の成幸を願い、見返りを求めず力を注ぐ。その向こうには必ず自らの成幸も待っています。
「愛すること」を生き方の軸に据えること。とても大切です。
成幸コンシェルジュ
ひとみ幸お
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