打つ手は常に無限であるからだ。
『成幸の法則2018』8.11
Vol.780
どんな時でも、どんな苦しい場合でも愚痴を言わない。
参ったと泣き言を言わない。
何か方法はないだろうか。
何か方法はあるはずだ。
周囲を見回してみよう。
いろんな角度から眺めてみよう。
人の知恵も借りてみよう。
必ず何とかなるものである。
何故なら打つ手は常に無限であるからだ。
<滝口長太郎>
困難な問題に直面したとき、「もう駄目だ」と思うか、発想を転換して「これは自分たちを鍛えるチャンスだ」と前向きに考えるかで、結果は全く異なってくるのです。
後者の発想に立てば、打つ手は無限大に生まれるということです。
たとえば64年の東京オリンピック開催直前、世界中から集まる人々に宿泊施設を提供するために、ホテルニューオータニを17カ月以内に完成させることになりました。
しかし、大きなスケジュール上の課題が見つかったのです。
客室に設置するバスルーム工事に大きな手間がかかるとわかったのでした。
床に防水工事を施し、給水・排水の工事をして、それが終わるとバスタブを床に埋め込み、便器を付け、タイルを貼る、という作業を1044室行うためです。
しかしこの方法では、完成した頃にはオリンピックが終わってしまいます。
しかも1960年頃から各地で工事量が急増し、建築現場では人手が大幅に不足していたので、人海戦術も使えません。
そこで東洋陶器(現TOTO)と日立化成工業(現ハウステック)は、事前に工場でバスルームの部品を成形して、工事現場で組み立てるというまったく新しい工法を編み出しました。
このおかげで1044室のバスルームが約5カ月間で完成し、無事間に合ったのです。
この方法はのちにユニットバス工法と呼ばれ、今では国内普及率は90%、全世界に広がっているそうです。
何か方法はあるはず。
常にそんな視点で物事に取り組みたいものですね。
成幸コンシェルジュ
ひとみ幸お
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