恃(たの)むところにある者は、 恃むもののために滅びる。

『成幸の法則2019』10.31
Vol.1211
恃(たの)むところにある者は、
恃むもののために滅びる。
 <織田信長>
頼むと恃むの違いはご存じですか?
たのむに足らずという言葉は、恃むの字が適切です。
例えば、「彼をあてにするよりも、自分を恃んだ方が良い」といったように使います。
これは「彼よりも自分の方が期待に応えられるだろう」という意味になります。
織田信長は、何が伝えたかったのでしょうか?
「何かにすがる者は、そのすがったものの為にかえって身を滅ぼすことになる。」
こんな解釈でいいでしょうか。
頼ることや、恃むことが全て悪いということではありません。
用心しろ。頼る相手にすきを見せてはいけない。とでも信長は言いたかったのでしょうか。
また、こんな解釈も出来ると思います。
「恃むところ」にある者というのは、力のある者という意味でもあります。
力をつけた得意なことを生かすのはすばらしいことなのに、何故こんなことを言ったのでしょうか?
得意なことがあると、いろいろな問題が生じたときに丁寧に対処しないで、全部得意分野で突破しようとしがちです。
結果的に無理が生じて失敗するのです。
得意分野を生かしたいという願望はなかなか強いものです。
注意しましょう。という戒めだと思います。
過信してはいけませんね。
過ぎたるは及ばざるが如し。と言いますが、徳川家康は、さらに一歩突っ込んで、及ばざるは過ぎたるよりまされり。と言っています。
勝つことばかり知りて負くることを知らざれば害その身にいたる。と。
力をつけ自立することはとても大切なこと。
しかし、感謝を忘れず、まさに、実るほどこうべを垂れる稲穂かな。といきたいものです。
今月もありがとうございましたm(_ _)m
成幸コンシェルジュ
ひとみ幸お

0コメント

  • 1000 / 1000